leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

『夜のくもざる』村上春樹

 

1995年に書かれた、安西水丸画伯との超短編36本。

長編を執筆していた合間の息抜きだったようで、着想と展開が思いもつかない。

当時、週刊朝日を定期購読していたので、連載していた記事を読んでいたはずだが、記憶には残っていない。この短編小説も、残るようなものではないのだが。

一つ挙げるとすれば、「構造主義」。六本木に行くと、迷宮みたいで、迷っちゃうよ。という話しなのですが。防衛庁俳優座なんて今は名前が変わったり、なかったりする建物が出てくるので、余計に「異次元さ」が増すのですが。

構造主義」という言葉も訊かないで。という展開に妙につながる。

この文庫本、ちょっとした待ち時間にふさわしい一冊だった。