leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

村上春樹を4冊

 

 

 

 

村上春樹のサクッと読める(眺める)4冊。

『ふしぎな図書館』は、「図書館奇譚」の中の短編を、佐々木マキさんのイラストで再録。「羊男」を印象的に表現している。

『ランゲルハンス島の午後』は、1984年6月に雑誌「CLASSY」に、安西水丸さんのイラストで1年間連載されたエッセイ。ちょうど私が社会人になった頃で、バブルに向かっておしゃれをしているはずが、まったくおしゃれとは無縁の地味な社会人生活だったので、「CLASSY」のお世話になることもなかった。故に、この連載も目にした覚えはない。

「ランゲルハンス島」は、いったいどこにあるのだろう?と、村上春樹の紀行エッセイの一つだと思っていたら、身辺雑記で、ウォークマンや銀座線がある頃だった。

「ランゲルハンス島」(ググってみた)の正体を知っている人生と知らずに夢想している人生と、どちらがよいのだろう?

『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』は、1999年に村上春樹が奥さまと二人でスコットランドアイルランドを訪ね、ウィスキーの蒸留所をたずね、パブをはしごする。ウィスキーをあまり口にすることのない私には、その言葉の芳醇さが味わえない悔しさを持て余しつつ、それでも奥さまの撮影された写真とエッセイに、香しさを想像する。

『使いみちのない風景』は、アントニオ・カルロス・ジョビンの曲の題名だそうで。

写真家稲越功一さんとのエッセイを文庫版にまとめたもの。

雨の休日にくつろげました。