leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

『ペッパーズ・ゴースト』伊坂幸太郎

 

予約して発売日当日に届いた伊坂幸太郎の新作。

過去の生徒指導に傷を負ったままの教師、壇。

「先行上映」という特殊能力があったばかりに、諮らずも誘拐、監禁、自爆テロという事件に遭遇する。

ロシアンブルとアメショーという猫好きの仕事人のかけあいも笑える。

「シアンさん」と呼びかけると「思案さん」という漢字に脳内変換されるのも織り込み済みなのであろう。

RPGのように、とにかく先の展開を追って読み進めてしまったが、本の残りが少なくなるにつれ「結末が語り尽くせなくなる」との恐れを生じ、案の定「最悪の結末」は回避されていた。

リタイア生活が始まったら、ぜひ初期の作品から順を追って読み返してみよう。

一部、ブックオフに売ってしまったが、惜しいことをしたものだ。