図書館で予約して。何で予約したか忘れてしまったので、ググったら、朝ドラ「ブギウギ」の主演趣里さんがインタビューに答え、夫役の水上恒司さんが待ち時間に読んでいたと発言し、この本が急に動き出したと。これに違いない。
筆者は日本のチベットと言われた岩手の農民を、行商しながら4年間訪ね歩き、その後農民の声を活字にした雑誌「岩手の保健」を編集。
「その行商4年の体験と、編集者生活7カ年によせられたいろり話しを元にしてできたもので、私の著書というより、むしろ村人との共著だといっていい」とまえがきに書いている。
農家では誰がお財布を握っているか、世間体をどれだけ気にしているか、稗メシでも空腹時にはおいしかったとか。
中央政府の調査報告がいかに粉飾されてもので「紙に書かれている農村と生きている農村」には大きな乖離がある。
講演会の開会の挨拶の美辞麗句は、全く正反対のことを、なんのわるびれるところもなくはなしているとおかしな話しだ。と指摘しつつ、筆者は笑うことができないと。腹にあることは言わずに頭にあることを言うのが常態だと思うからだと。
こういう内容の本を、出番待ちに読んでいる俳優水上恒司、ただ者ではない。