leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

『同志少女よ敵を撃て』逢坂冬馬

 

年末年始に、新刊本を3冊購入した。

もっとサクサク読めるかと思ったが、ようやく1冊目を読了。

筆者は私が大学を卒業してから生まれ、後に国際学部に入った後輩。隔世の感ありすぎ…。

第2次世界大戦でソ連では女性の狙撃兵が従軍していた。

『戦争は女の顔をしていない』を2冊読んでいたので、ある程度知ってはいたものの、小説として一人の少女がなぜ狙撃兵となり、厳しい訓練を受け、前線でどのような働きをして、同じ女性からはどのような視線を向けられ、敵と味方の男性兵士に、どのような扱いを受けていたのか、とてもリアルに描かれている。

目の前で家族と村を破壊させたドイツ兵への復習譚でもある。

アガサ・クリスティー賞を満票で受賞したが、タイトルとカバー画がチープなことは否めない。もしかしたらハリウッド映画化もあるかも。