雑誌ananに、2000年頃、連載されていたエッセイ集。あとがきで、大橋歩さんが、震えるように「村上さんのエッセイに挿絵や版画を使っていただくことのうれしさ」を綴っている。
連載の頃は、アンノン族も下火になっていた頃か?
実家では、何故かnonnoを月2回母が購入し、姉と読み回し、月刊With誌も購読していた覚えがある。しかし、2000年にはもう結婚して実家を出ていたから、雑誌は何を読んでいたんだろう?
アイドルにはまったく興味がなかった。今のananの表紙がSexyZoneなので、購読者は低年齢化したのかも。
さて、本書。奥さまの話題もよく出てくる。「ひと言多い」と自分の話題を出されてキレるダンナとは大違い。でもこの文章で、ちょっともめることもあったかも。
『骨董屋奇談』。奥さまが趣味の骨董屋見物に筆者もついていったところ、うっかりして10枚揃いの皿の一枚を落として割ってしまう。あとの9枚を引き取ることができる財力があってよかったね。と思うのですが、筆者はそこに魔物が潜んでいるように思えたらしい。
映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』をWOWOWで観ていた私にとっては、期せずしてリンクしてしまった。
村上さんがあの映画の状況にまで追い込まれたとは思いませんが。
『広い野原の下で』の中での新宿西口広場は、私にとっての横浜みなとみらい。
桜木町駅を下りるとコスモス畑が広がっていたのに…。