leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

『短編宝箱』集英社文庫

 

小説すばる」創刊35周年を記念した短編アンソロジー

東北の旅行のお供。

母のところに、ブックオフオンラインから送った中古本の中の一冊だが、読み終わったということで、我が家に引き取り読んだもの。

伊坂幸太郎の『小さな兵隊』が面白かった。4年生のクラス替えで一緒になった問題児の岡田君。「問題児がいれば答え児もいるはず」とか、お父さんは外国でスパイをしているとか、担任をストーカーから守るために戦うとか。作者でなくてはできない発想の数々。

突飛な行動すべてに狙いがあり、その答えを短編の中に提示してくれる。

「問題の書」とよく宣伝されるが、これはすべて腹に落ちる「答えの書」だ。