日曜に、Bリーグの試合(横浜の河村が出ていたことと、横須賀出身の田中力が久しぶりに登場し、最後に大活躍!)そして大相撲をテレビで観ながら、パラパラと読み進める。
巻末の対談を観ると、なんと、安西水丸は、一つも文章を読んでから絵を描いていない。なぜか「合うよね」とお互いに褒め合う。
文章は、エッセイ、ときどき創作。
印象的だったのは「クリスマス」(p.26)
生まれてはじめてステレオを買ってもらったとき、それと一緒にビング・クロスビーのクリスマス・レコードがついてきた。
(中略)
1960年12月、我々はとてもシンプルでとてもハッピーで、とても中産階級的だった。
我が家にも、自分の背丈ほどあるステレオセットが運ばれてきたとき、本当にびっくりした。なぜ音楽好きでもない両親が、4畳半の和室にほぼ1畳の長さのセットを買おうとしたのか。そしてやはり、外国のEPがついてきた。ピンク色だったことは覚えている。
あの間取りのあの家のときだから、小学生だったことは間違いない。1970年代前半か?
あまりに我が家の中央にドカンと置かれていたし、レコードを買うという習慣がなかったので、村上春樹のように、ジャズやクラシックを熱心に聴く好機とはならなかった。
でも確かに、とてもハッピーで、とても中産階級だった。