leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

『1Q84』村上春樹

 

村上春樹の代表作『1Q84』をようやく読み返すことができた。

「青豆はかっこよかったな~」程度の感想しか残っていなかった私は、このブログを検索したら、3回読んでいた。今回が4回目。なんだかな~。

10歳の青豆と天吾二人だけが理解できる痛みを持つ二つの魂が、20年後にようやく再会を果たす。

最近では「宗教2世問題」や「満州での従軍トラウマ」に関する記事も散見され、本書に出てくるSpotifyのプレイリストまである。読む方もアップデートされたのだ。

天吾の父と昭和ヒトケタ生まれの亡き父は、とてもよく似ていた。寡黙で、自分の考えを語る言葉を持たず、晩年も十分会話ができないまま施設で亡くなってしまった。

ブームに乗じて読んだときよりは、今、何か自分の中での「消化液」が強力になっているのを確かに感じる。邪念なく咀嚼できるから。