leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

『家族終了』酒井順子

 

「負け犬の遠吠え」で、独身中年女性の当事者の本音を綴った作者が、唯一の血縁家族を失い、「家族が終わった」ことに対し、様々なアプローチで、単身世帯の「フツウ」を描いている。

血縁の両親が存命中の「負け犬の遠吠え」では、書き得なかった「家族」の真実にも触れ、新しい家族として、性別も性生活も乗り越えた共同体が成立することを暗示している。