leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

『リバー』奥田英朗

 

650pもある単行本。いつ読もうかと迷っていたが、1週間かかったかどうか。

熊谷に住んでいたので、小説の舞台には馴染みがある。

10年前に、渡良瀬川が流れる桐生と足利で、女性二人の死体が相次いで発見された。

容疑者は絞られたが、自供間近というところで、釈放される。

忸怩たる思いの刑事、犠牲者の父親は、10年間、真犯人を追い続けた。

そんな中、新たに女性の死体が相次いで見つかる。

犯人を追う刑事集団、刑事を引退した元刑事、かつての犠牲者の親は、かたき討ちの思いが募る。あわよくばスクープをモノにしたい女性記者。それぞれの思いが交錯し…。

犯人は3組に絞られる。それぞれの背景、人間模様、10年間の行動履歴、精神状態、健康状態。微に入り細に入り、語られる。

白黒ついてから、犯人の動機や思い、周辺の衝撃なども知りたいところだったが、ここはさらっと。

え? えっ? え~~? という展開を、650p、楽しめます。