leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

『黒牢城』米澤穂信

 

年末に買った3冊のラスト。ようやく読了。

直木賞を受賞し、筆者と稲垣吾郎さんとの対談が『週刊文春Woman』最新号に掲載されていた。

信長を裏切り有岡城で籠城する荒木村重の下に、信長の使者として黒田官兵衛が赴く。

おいそれとは返すわけにも、切り捨てるわけにもいかず、土牢に幽閉する。

籠城中、様々な困難に立ち向かう村重は、軍師官兵衛に難題をもちかけては、推理をめぐらす。

籠城中の出来事で、城内の家臣や家族を疑うこともあり、事を重ねるうちに村重と官兵衛には二人にしかうかがい知れない濃厚な関係が育まれる。

デビュー20年で直木賞は遅すぎた感もある。

史実とフィクションの配合の妙。