年末に購入した3冊の中の1冊。
直木賞を獲ったのですが、作者もストーリーもあまり調べもせず、読書を始めた。
ストーリー展開が早く、舞台も世界中。
あまりに残虐なシーンが多いせいか、直木賞選考会で躊躇する声もあったそうだが、複数の女性選考委員が推したとは…。
読書の醍醐味に、知らない世界に触れられることがある。麻薬、暴力、人身売買、養子縁組、などなど、この1冊にてんこ盛り。
高校の吹奏楽部で「供儀」というオリジナル曲を演奏した。
冒頭のフルート・ソロを今でも覚えている。
「供儀」という言葉も本作のキーワード。
たった1回読んだだけでは、到底、この500ページを超える大作の魅力は描き切れない。