前回のアカデミー助演女優賞を、韓国から家族の世話にやってきた祖母を演じたユン・ヨジュンが受賞し、話題になった映画。WOWOWでようやく観ることができた。
ストーリーの知識は皆無だった。
アメリカのアーカンソー州で韓国野菜を栽培し、一旗揚げようとしていた一家。
ヒヨコの識別には長けていたものの、夫婦にはケンカが絶えず、長男デビッドは、心臓を患っている。子どもの世話のために、韓国から妻の母がやってくるが、料理はできない、できるのは花札(!)。
水も自由にならない一家に、災いが次々と降りかかる。
『十字架男』は何の意味だったのだろう?
ここからは自分の思い出。
私の母方の祖母も、幼い頃、舞鶴から知らない土地(横須賀)にやってきて、共働きの両親の代わりに、私と姉の面倒を見てくれた。
マッチで火をつける風呂釜で火傷をしてしまい、野菜(ジャガイモだったか)をすりつぶした湿布で、火傷跡を治していた。
キムチ臭さや加齢臭のような臭いはもう覚えていないが、6畳の和室で、姉と私と祖母の三人で枕を並べて寝ていた。祖母には心無い言葉を何度投げかけてしまったことか。
2年もいただろうか、母の兄の住む舞鶴に戻ってしまった。
白い割烹着とモンペが、日常着だった。