1988年、シリアで生まれ、アメリカ人の父と日本人の母に養子として育てられた「ワイルド曽田アイ」。
「この世界にアイは存在しません」という呪詛(?)に囚われ、身の置き場を無くしてしまった。
ベビーシッターのアニータ一家、親友のミナ、恋人のユウ。簡単には語ることのできないストーリーをそれぞれ持ちつつ、アイの成長に関わる。
悲しみ、怒り、疑問というような感情が沸々と湧き出す。
昨夜のNHKニュースで、偶然、筆者が新刊『夜が明ける』に関するインタビューを受けていた。彼女の熱量の大きさが伝わってきた。
図書館で借りた一冊だが、どうしても読み終えたくて、延長してよかった。