leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

(再読)『コロナと潜水服」奥田英朗

 

新年にこの新刊書を読んでいたのだが、やはりこのお正月は、どこかおかしかったようだ。再読時、初めて読んだときの記憶がまったくないのだ。

改めて読んでみると、味わい深い短編集だとうれしくなる。

葉山の邸宅で夏を過ごす主人公。不倫していた2歳上の妻の名は「洋子」。格安で借りることができたが、何やら人の気配。ここに住んでいた子どもか。(「海の家」)

妻や娘との関係も「さもありなん」。

パンダというイタリア車を中古で入手するために新潟まで取りに行った。ナビがつけてあったが、そのナビが、30年前の持ち主ゆかりの地に誘う。80年代の洋楽にのせて、ドライブは続く。(「パンダに乗って」)

プレイリストもついていて、改めて80年代のソフトロックを聴き直した。

その頃の思い出つきで。