leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

『八九六四』安田峰俊

 

1989年6月4日、天安門事件があった。

現在の中国では、口にすることさえ憚られる出来事。

2015年頃までに中国内外で60名以上の当事者を取材できた筆者が、2018年にこの本を出版し、大宅賞と城山賞を受賞。

その後、2019年に起きた香港デモとの繋がりを収録した新書。

ペレストロイカベルリンの壁の崩壊と、民主化が主流となっていた世界で、なぜ中国だけが独自の道を歩み続けたか。

王丹、ウアルカイシという事件のスターにも直撃し、当時の立ち位置、その後の変遷を聴きとっている。

偶然、夏に放映されたNHKドラマ「大地の子」を見直す機会を得た。

中国共産党の底知れぬ「闇のような沼」は、たぶん私が生きている間は、好転するとは思えない。