長く続けてきた『週刊朝日』の定期購読を、今月でやめることにした。
思い返せば、浪人の頃、一人、明大前のアパートから予備校に通う生活で、新聞代わりに駅売りの週刊誌を手にした頃からのつきあいだった。
篠山紀信が撮った女子大生の表紙に、デビュー前の宮崎美子が掲載され、大学生の頃「似ている」と言われ、嬉しかった。
山藤章二のブラックアングルに勢いがあり、似顔絵塾もあったので、本当に後ろから読んでいた。
デキゴトロジーや「典やっこが行く」という連載記事も楽しかった。
林真理子さんの対談記事は、大学理事長職が忙しくなったせいか、ここ数週は、今までの総集編。毎週、旬の人のインタビューが知りたいのに。
今年は創刊100周年らしいが、歴史を振り返る充実した記事は少ない。
しかし今、ジャニーズの記事が毎号続き、ミスマッチな配置で、高齢者向け記事が並ぶ。健康記事は、この週刊誌に求めておらず、ジャニーズのグループ名も個人名も追いかける気はまったくない。
そういえば、郷ひろみがアメリカで生活していた頃の連載エッセイもあったけど。
昨日、毎週届けてくれていた新聞販売店に「今月で終わりに」と電話をしたが、理由は一切聞かれなかった。
ここに転居してからずっと購読していたものを中断するのに、理由も聞かれないなんて。
週刊文春は、数年前から定期購読している。半年間半額セールもあったし。
数々の「文春砲」に加え、エッセイもおもしろい。これだけでよいと思えた。
感慨深く、定期購読を降りたので、覚書として。
（追記 2023/01/19）
「週刊朝日が休刊」というニュースが報じられた。
やはり、立ち行かなくなったということ。
購読者数は、激減していたのかもしれない。
