図書館の予約本を何冊もまとめて受け取ることがある。
今回も6冊も受け取ってしまい、数冊は飛ばし読みで済ませてしまう。
本書はその中でも一気読み。
川崎で通学バスを待つ小学生と保護者を殺傷した事件(令和元年5月28日)
元農林水産省事務次官長男殺害事件とその裁判(令和元年6月1日)
京都アニメーション放火殺傷事件(令和元年7月18日)
改元直前の平成31年4月19日には、自動車暴走死傷事故が東池袋で起こっている。
テロル(恐怖)が社会に対して影響をもたらす犯罪を広義のテロリズムとして…検証することで見えてくるものがあるだろう。(まえがきより)
月刊誌「新潮」に発表されたものがまとめられており、当時の報道だけでは知りえなかった背景を知るにつけ、より身近な問題意識が高まり、戦慄を覚える。
共通するのは「超氷河期世代」として生まれ、疎外感から家族とも関係が損なわれ、孤立しているつらさである。
精神疾患、前科のある人の生きづらさも忘れてはならない。
ネット民とのやりとりも詳しく書かれている。
数日前に起こったエスカレーターでの硫酸事件は、大学サークルでの怨恨が動機のようだが、巻き沿いにあった女性は、電車にまた普通に乗れるのだろうか?
コロナ禍で、出歩くことだけでも危険に晒される日々。
普通に遊びに出かけたい。