leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

『昨夜のカレー、明日のパン』木皿泉

 

昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫)

昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫)

 

 「すいか」というドラマが好きだった。

浅丘ルリ子さんが教授役、主人公が小林聡美さん。ともさかりえさんが、癖のある役を好演していた。再放送で観たのかも。

その脚本家「木皿泉」(夫婦のユニット)が書いた初の小説。

2014年本屋大賞2位になっている。

亡くなった一樹の嫁(テツコ)と父(ギフ)は二人暮らし。

岩井さんというテツコの恋人や一樹の幼馴染も登場し、9篇のエピソードの時空をすぐに了解することは難しいのだが、味わいのある会話や登場人物の振る舞いに、つくづく心が軽くなる。

ステイホーム中(今日も有休)の逃避行動として、冴えているチョイスでした。

ブックオフオンラインで200円。ありがたいことです。

もう一度読んで、伏線のつながりを辿ってみたくなる。

BGMは、Göran Söllscher "Bach: Transcriptions for Guitar Solo"