朝ドラ『エール』が最終回を迎えた。
朝7:30放映の回を録画予約しているので、観たいときに気ままに観ていた。
土曜のまとめは、私には必要なかった。「働き方改革」の一環で仕方ないと思われたが、コロナでの撮影休止まであるとは。
モデルの古関裕而はよく知らず、福島三羽烏の存在も、聴いたことがなかった。
『イヨマンテの夜』の伊藤久男さんは、何度か歌っている映像も観たことがあった。
いつもブカブカの背広を着て、歌っていた。彼に扮した山崎育三郎さんはスマート過ぎて、本物はもっと『武骨』だった。
主人公は、いつも何となく頼りなく、友と妻に支えられ、それが今の時代のヒーローの描き方なのだろうとも思わされた。
最終回のコンサートは、「岩城さん」吉原光夫さんがその声量でかっさらっていった。
二階堂ふみさんも高音をがんばっていたが、高音って、その上も出ないと、余裕のある音ではなくなってしまい、「無理に出している」感が強くなってしまう。
今、よく聴くようになったKing gnuのボーカル井口 理さんの高音は、まだ、基礎練習の積み上げに基づいたものであろうかと。
ふみさんには、一年近くの『努力賞』かな?
作詞家の村野鉄男を演じた中村蒼さんは、憂いを秘めた表情が良かったのですが、子役の「大将」と言われた強さが無くなってしまったのが残念。
戦争の悲惨さを描く場面は、恩師を慰問中に戦闘に巻き込まれ、恩師を見送る場面に集約されていたのですが、本当は、古関裕而の戦時歌謡を胸に、戦地に送り込まれた帰還兵や戦死者家族の悲哀がもっと描かれるべきだったかと。
ハナコの岡部さんも、よかったですね。