昨日、母の病院の付き添いの往復で読もうと鞄に入れ、途中になり、今日読了。
平成17年に刊行された短編集。
「偶然」や「ありえない奇跡」がもたらしたいくつかの邂逅。
「偶然の旅人」や「ハナレイ・ベイ」は、すぐにでも読んでほしい人の顔が浮かんだ。
乳がん手術をしたり、息子を亡くしたり。
「品川猿」は、猿の登場がイマイチ解せないが、嫉妬にかられる学友って思い当たる。
「日々移動する腎臓のかたちをした石」で父親が語る「男が一生に出会う中で、本当に意味を持つ女は三人しかいない」という「断言」は、女性にも当てはまるだろう。
ウン、私も三人だ。