leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

『女のいない男たち』村上春樹

 

読むのは3回目になるのか。6つの短編集。

妻の死後、妻の浮気の気配を問いただすこともできぬまま、浮気相手と妻について語り合う時をもつ(ドライブ・マイ・カー)。

考えてみれば、映画の配役は、10歳くらい若かったかもしれない。特に男性。

そもそも表情が少ない役者に、深い感情を読み取るには無理がある。

読書は、映画に比べ、いくらでも想像が膨らませられるから軍配が上がる。

(独立器官)に登場する恋煩いをこじらせ、自死を選ぶ渡会医師も哀しい。

シェエラザード)の〈空き巣狙いの時代〉の話しもあの年齢なら「あり」かも。

バー(木野)での怪しい気配は、どうやって収めたのだろう?

Seal という Kiss from a rose という歌が有名な歌手がいる。きっと彼のような風貌の持ち主なのだろうと想像できた。

 

https://en.wikipedia.org/wiki/Kiss_from_a_Rose