leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

電車で二題

実家への移動時での出来事です。
1.「靴が線路に」
お母さんが子どもの手を引きながら、少々段差のある電車に乗り込もうと思った瞬間、子どもの靴が線路に落ちてしまった。
驚いた子どもは泣き出してしまう。
戸惑ったお母さんは、とりあえず電車を降りることに…。
そこで私は、これから会う母と姉のことを思い浮かべた。
共働きで忙しかった母だったら「泣くんじゃない。ぼーっとしているアンタが悪い」。
もし急いでいるときだったら、そのまま電車に乗り込み「もう泣いても仕方ない。靴もあきらめなさい」。
子どもの立場だったら「びっくりしたんだね。泣かなくてもいいんだよ」と言ってほしいところなのだが。脱げるような靴を買い与えた親だって悪い。
年子の姉からも、考えてみれば、泣き虫の私に対して、一度も慰めの言葉をかけられた覚えがなかった。
実家で、母の誕生日を祝ったランチの席でそのことを話すと、母は、「子どもがいないから、そんな寝ぼけたことが言えるんだ」と一蹴される。
姉からは「年子って言ったって、双子みたいに育ってきたんだから、慰めなんてありえない」とこれまたケンもほろろ。
余裕のある子育てって、今も昔も「ありえない」のだろうか? それは我が家だけのこと???
2.「不審物?」
帰りの相鉄線急行に、横浜駅から並んで席に着くと網棚に黒いスポーツバッグ。
しばらく「取りに来るかも」とみていたが、その気配はなし。
そこで、マイクを握っている駅員に、アナウンスが終わったあと「すみませんが、忘れ物です。不審物かもしれないので」と言ったら、少々びっくりした様子。
ちょうど推理モノを読んでいるところだったので、心配しすぎだったのですが、駅員は網棚のバッグを見て「忘れ物ですね。こちらで処理しておきます」と引き取ってくれた。
隣の席のおば様からは「気づかなかったわ」と言われた。
「生活委員的態度」を取ってしまったのだが、何よりも、「触って何かあったらどうしよう!」とドキドキしてしたのは事実。
考えてみれば、駅員という職業、ああいうバッグに何も考えずに触れることができる勇気のある人々なのだ。
駅員さん、驚かせてすみません。でもやっぱり、怖いんで。。。