2006-09-16 「名もなき毒」 読書 宮部みゆきの新刊を読む。 コンビニで買ったお茶に青酸カリが入れられていた。これで4件目。 社内報編集室にアルバイトで雇った女性がとんでもないヤツだった。という発端。 跡目争いに口を出さないと「見込まれて」、社長令嬢と一緒になった編集室で働くごく普通のサラリーマンが、知らぬ間に二つの事件に巻き込まれ、職場、家庭、知人をも窮地に絡め取られる。 「格差社会」の最たる状況も描かれ、マイホームの落とし穴にも触れる。 宮部みゆきの時代物も見事だが、やはり現代モノの慧眼には恐れ入る。