- 土曜の夕刊を取りに、１０階からエレベーターで降りていくと、１階のエレベーター前で見慣れない母と娘（５歳くらい？）が立っていた。
- 娘だけが何故か引き返し「待ってて」と走り出す。私が郵便受けに向かうと、彼女もついてきた。ふーん、郵便が気になるんだ。いい子だな！
- 彼女は手間取っていたので、私だけ郵便受けからエレベーターに戻り、そのままになっていたエレベーターに乗り込んだ。「開く」ボタンを押していたが、あまり手間取るようであれば、先に行ってしまおうかとも考えていた。
- そのエレベーターに母は先に乗り込み「早くしないと行っちゃうわよ」と急かしていた。私、「開く」ボタン押しているんだけど。
- 「待って〜！待って〜！」という声と共に娘が走ってくる。エレベーターに乗り込もうとした途端、足がもつれ、「顔面」から見事に転んだ！「フェーン！」もう大泣き。
- 「大丈夫だよ」と私は声をかけるのが精一杯。母は「泣くことないじゃない」と、この場を納めようとしていた。
- 「郵便をチェックするのは、大人の役目だろ。この娘は偉かったんだよ」と内心思いつつ、母と娘の間に余計な声かけは禁物。と思え、自重。
- 母と娘は６階で降りた。きっと、彼女は「いいこと」をしたはずなのに、裏目に出て、それを知らない人に見られて、余計いたたまれなかったのだろう。抱きしめてあげたかった。
