ロビン・ウィリアムズの生涯を10枚の写真で語るドキュメンタリー番組を観た。
そこで、録画していたこの映画を観なくては。と思い、視聴。
1987年のアメリカ映画。話題になっていたのは知っていたが、仕事が忙しい頃で、オンタイムでは観ることは叶わず。
実在のアメリカ人DJ、エイドリアン・クロンナウアがモデルで、彼が従軍していた1965年当時のベトナムが舞台。
「グッドモーニングベトナム」というシャウトと共に始まる彼のDJは、ロビン・ウィリアムズが磨いてきた話術と相まって、ベトナム戦争という修羅場の士気を鼓舞する。
検閲で揉み潰されるニュースには、ベトナムへの増兵が繰り返され、ベトコンとの闘いが抜き差しならなくなり、主人公もその罠にはまりそうになる。
横須賀で育った私には、米軍のラジオ、繁華街での現地女性との接触、米兵相手のバーの営業など、あるある感が漂うのだが、ルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」がBGMとなった攻撃の場面は、ウクライナやパレスチナの今をイヤでも思い起こさせる。ベトナム戦争が舞台の映画にしては、戦闘シーンが少ないので、別格扱い。
バンコクでのロケが多かったり、ベトコン役の少年が、アメリカで掃除のアルバイトをしていたら、この役のオーディションがあるのを知り、受けてみたという逸話は、ドキュメンタリー番組で知った。
ロビン・ウィリアムズの最期が、自殺だと改めて知り、病気への恐れとはいえ、残念でならない。