NHKで何回か拝見したベニシアさんが亡くなった。認知症を患い、大原の古民家ではなく施設で最期を迎えたようだ。
「最期は施設で」「最期は胃ろうで」「最期は病院で」と医学的に正しい診察を提示されると、家族は本人の意思を十分確認せずに、なすがままにされてしまう。
本書はそんな「正しさ」を医師の一人として反省し、「孤独・孤立」を防ぐことこそ重要と説いている。
「社会とのつながり」を処方する医師と地域の社会資源を熟知している「リンクワーカー」が協力し、サークルや地域活動につなぎ、2週間以上会話のないような状態を防ぐ手立てを講じる。
「隣人祭り」の事例も参考になる。人に声をかけて何かをやる日。
私には何かできるだろうか。