職場での人間関係が「食」をテーマに描かれている。
はっきりとした主人公がいるわけではなく、登場人物それぞれの視点から語られている。男女や年功に関わらず、混乱なく読み進められることが素晴らしい。
三食カップ麺でもよいと思っている二谷さんが、女子力の高い芦川さんに好意を持たれ、サバサバしている押尾さんともよい雰囲気なので、私はこちらとうまくいけばよいなあと思って読み進めると、意外な結末に。
上司やパートのおばちゃんなどを絡めて、「あるある」な描写がうまい。
誰かのことを「苦手」と口にした時点で、勝敗は決まっているのかもしれない。
いない人のことを会話のネタにするのは、無為な時間の浪費であろう。
芦川さんのような人が、「生き方上手」なのかなぁ?