leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

『食堂かたつむり』小川糸

 

 2008年1月に刊行された小川糸さんのデビュー作。

まったくあらすじを知らなかったので、冒頭からインド人の彼に家財一切を持ち逃げされるストーリーには驚愕。

倫子はやむをえず故郷に戻り、母ルリコとの共同生活が始まる。

食堂かたつむりオーナーシェフとして、声を失っても客の隠れた要望をメニューにしてご馳走に仕上げていく。

会話がほとんどない小説。それでも多くの登場人物の姿と息遣いはここにある。