- 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
- 発売日: 2012/02/21
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昨年公開された新藤兼人監督の「一枚のハガキ」。
戦争に翻弄される農民。
長男が徴兵され、戦友に、嫁からの一枚のハガキを託す。「俺が死んだら…」。
長男は、何も入っていない白木の箱で家族の元へ。
嫁は、請われて、次男の嫁となる。その次男もお国のために、白い箱に入って戻る。
舅は心臓発作で、姑は首を吊って相次いで身罷る。
嫁を何くれとなく見守る地区長は、「好きだから妾になれ」と迫る。
終戦後、くじで生き残った戦友は、一人で住む妻を訪ねる。
お互いの身の上を語り、新しい生き方を模索する。
豊川悦司さんが、監督の分身。いい男。
大竹しのぶさんは、渾身の演技。相手役がいくつであっても、はまります。
地区長の存在がおもしろかった。ああいう人、昔はよくいたのでしょう。
新藤兼人監督、100歳になるそうで。