研究室の学生で、「失礼なヤツ」とずっと思っていた人が、ゴミ箱を開けるたびに「ゴミ箱臭い！」と連呼するので「それなら、自分で捨ててくれば」とひと言声をかけた。彼と口を利いたのは初めてかもしれない。
すると…「ハイ！」と返事をするや否や、ゴミ箱からゴミを取り出し、ついでにビンと缶のゴミも１階の集積所に捨てに行ってくれた。
しばらくすると、ゴミ箱のふたが開いたままだったので、閉めようとすると「今、ビニール袋を漏れないように２重にしようと思っていたところでした」。そうだったの。。。
もしかしたら彼は、大学入学と同時に家族の元を離れ、「声をかけてもらう」こと自体、少なかったのかも。
そういえば、月末の出勤処理に関して、事務部門とやりとりを仕方なくしていたものの、今まで軽んじて観られていたと思っていたのが、名前は覚えられているわ、いろいろ便宜を図ろうとしてくれているわ、案外、いいところがあるものだと見直したのでした。
改めて、第一印象に引きずられ、本質に触れずに、その人の評価をしてはいけないと思わされたのでした。
