leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

コクーン歌舞伎 東海道四谷怪談 北番

4月のコクーンで上演された、中村勘三郎主演、串田和美演出の「東海道四谷怪談 北番」がWOWOWで以前放映された。それをハードディスクに録ってあり、DVDに焼く必要があったので、この際、3時間半という長丁場だったが、観ることにした。
お岩さんが幽霊になるまでのストーリーが詳しく描かれていた。ここを全て描きたいという演出家の意図だったとか。
これもまた忠臣蔵外伝の一つであったこともわかった。
テレビカメラから映し出される勘三郎さんの汗が、奮闘ぶりを物語る。
しかし、お岩さんも悪役も勘三郎が早がわりで演じているため、どうにもお岩さんへの同情を寄せきれない。
長すぎて、気が抜けないところもちょっと重すぎた。
終演後、3回ものカーテンコールも、お客さんがもう立ちたがっていたような。スタンディング・オベイションが起こるまで、何度でもカーテンコールさせていただきます。みたいな。
同時期に上演されていた「決闘!高田の馬場」の仕上がりとは異なり、現代演出家の手による歌舞伎も、出来不出来が問われる。
この公演中、宮藤官九郎が舞台を観に来ていて、勘三郎さんは、「次はあんたに書いてもらうよ」と掟破りのオファーをしたとか。
クドカンの歌舞伎も観てみたいものだが。