leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

1900年

1976年に公開されたベルナルド・ベルトリッチ監督のイタリア、フランス、西ドイツ合作映画。
2部構成、5時間半にもわたる上映で、上映当時、昼食を持って、1800円でチケットを買い、一人で観た覚えがある。
ようやくDVDが発売されたようで、今回、WOWOWの放映を1.5倍速で。319分のノーカット版。
当時はR指定とかなかったので、性的描写が話題になったのだが、蛙の帽子、ドミニク・サンダの美しさ、ドナルド・サザーランドの恐ろしさ、エンニオ・モリコーネの音楽に惹きつけられた。
そしてほとんど当時の記憶が薄れたところで、改めて観てみると、多くの気づきを得た。
地主と小作人、黒シャツ隊、ファシズム、社会主義など、現代イタリア史をふり返るにふさわしい。
ジェラール・ドパルデューは、この映画がいちばん素敵。これはその当時から思っていたが。
シラノ・ド・ベルジュラック」のシラノ役(あの鼻!)のイメージが強いせいもあるが、こんなに若々しいときもあったのだ!
ロバート・デ・ニーロだって、こんなに精悍なときがあったのだ!
少年の性的描写、グロテスクな殺人(猫)シーンなど、現代ではありえない映画なのですが、一度観ておく価値は十分あります!
原題"Novecento"は「900」を意味するイタリア語。西暦を表すとき、「1000年」は省いてしまうのが通例だとか。

1900年 Blu-ray (2枚組)

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