若い頃、日本初演のミュージカルを観た。
鹿賀丈史のジャン・バルジャン、滝田栄のジャベール、岩崎宏美、斉藤晴彦、野口五郎、山本耕史など、錚々たるメンバーのアンサンブル。メロディーが印象深く残った。
そして今回、ヒュー・ジャックマンとラッセル・クロウの対決。予告編から、必ず観ようと思っていた。
正月休み明けのレディース・デーには、「解放されたミセス」が多く足を運んでいた。
冒頭のシーンから、度肝を抜かれる。あんな作業を「人力」でしかも「懲役」としてするものなのか。パン一つを盗んだ罪でここまで。
テナルディエ夫妻の狡猾さが「パンク」かつ「スタイリッシュ」に見えたりするのもおかしい。主要な登場人物が、自己の正当性をこれでもかと主張する重さに、人間のおかしみを添えている。
不覚にも涙を拭っていた。特に、ジャベールの最期。
ふとした会話も、旋律に見事にのっている。タモリがいうほど、不自然ではない。
「静かにしないと、みつかっちゃうよー!」と思えるシーンで、歌いあげているところもあるけど。
公式サイト
http://www.lesmiserables-movie.jp/