- 作者: 最相葉月
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/04
- メディア: 文庫
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以前から読みたかったが、新潮文庫版を書店で観て、購読。
「絶対音感」をキーワードに、関係者100名にアンケートを試み、取材協力者にインタビューを重ね、「絶対音感」なるもののカタチをくっきりと立ち上らせることに成功している労作。
著名な音楽家には、絶対音感は備わっているのか?
もし備わっていないものは、それをハンデと感じているのか?
絶対音感は、先天的なものか、努力で身につくものか?
絶対音感が備わっている人は、日々の雑音をどのように認識しているのか?
もし、オーケストラのピッチが1ヘルツでも異なっている場合、ソリストはどう振舞うのか?
指揮者は、大曲全ての音を判別し、把握してオーケストラをコントロールしているのか?
こんな切り口で、「絶対音感」という言葉の運命みたいなものがわかってくるようです。
五嶋みどり、龍という有名バイオリニストを育てた母、節さんの話は壮絶です。
子どもがいたら、「絶対音感」身につけさせてみたかな〜?