馳 星周さんが、今さらながらの直木賞。
96年に『不夜城』でデビューし、金城武さんの映画も印象に強く残っている。
で、動物ものは不得手なのだが、購読してみた。
さすらいの犬(多聞)が登場する。東日本大震災の被災地から熊本まで、ボロボロになりながら、行き交う主への邂逅を重ね、ついには、会うべき人にたどり着き、そこでもなすべき役割を果たす。
こんなにも賢く、「主」によりそう犬はいるのだろうか。
ここに書くの、久しぶり。
昨日まで、仕事たくさんしてた。それでもこの本はしっかり読んでしまった。
この短編集は、一つ一つ掘り下げると語りたくなることはいろいろあるのだが、繰り返し、「何かの意味を持たないかもしれない」と、掘り下げることの無意味さを説いている。
何が起こり、何が起こらなかったのか?
今、神宮球場の巨人とヤクルトの試合をテレビで観ています。
その昔、私も元カレと神宮球場を訪れ、応援団長の岡田さんと共にヤクルトを応援しました。
岡田さんを中心に、私的応援団がヤクルト側の少数派のファンを引っ張っていたのでした。
今のような着ぐるみもおらず、シンプルな応援で、なりモノも少なかったような。
東京音頭は得点シーンで歌われたものの、透明傘はずっと後のこと。
この本の中で懐かしいシーンが蘇ったのでした。