この方の著作を読んだのは初めて。図書館で借りられたので、ちょっと冒険。
直樹と暮らすわたし。結婚を控えるあなたからの誘いを拒み切れない。
リストカットの傷は癒えるどころか、出血を繰り返す。
「痛み」を伴うラブ・ストーリー。身体だけでなく。
読み終わったあと、心から優しいパートナーに、暴言を繰り返す自分。
「あなた」は今、どうしているだろう?
新・リーダーのための教養講義 インプットとアウトプットの技法 (朝日新書)
佐藤優さんの新刊。
北方領土の現在に至る経緯を、元上司の東郷和彦さんと共に語っている「外交の実務と裏側」「領土問題の現実」が実におもしろい。
ここまで語っていいのだろうか。という内容。
当時、あやふやに報じられていた謎が、当事者の語りによって開示されていく。
「川奈会談って、何だったのだろう?」「田中真紀子外務大臣は、北方領土問題を前進させたのか?」「鈴木宗男さんは、なぜめげずに何度も立ち上がるのだろう?」そのままになっていたいくつもの疑問点が少しずつ氷解していく。
それでもなお、じっくり考えないと、北方領土問題の方向性は自分の言葉では打ち出せない。何度も読み返して、ノートテイクをしないと、この本も浮かばれまい。
芥川賞、直木賞とも、女流作家の受賞、そして作品の舞台が、浄瑠璃ということで、ポチっと購入してしまったのですが。。。
忙しい猛暑ということもあり、何度、ベッドで寝落ちしたことか。
有名な作品がいくつも出てくるのですが、さて、その作品の中身はというと、、、わからない。で、作品世界に没入できない。しかも浄瑠璃とはいえ、歌舞伎ではなく「操り浄瑠璃(文楽)」の世界。
どこかの選評に、「会話のカッコが外れて、スピーディーな関西弁が心地よい」。とあったのだが、章によっては、カッコ付きのところも。
この人、すでに何作か書いているようだが、本作で初めて読んだし、私としては、柚木麻子さん推しだったのだが。
作品を想うように生み出せないというのは、作者の叫びなのかも。
いつか歌舞伎で「妹背山婦女庭訓」を観る機会があれば、本作を思い返すことでしょう。
新聞販売店のチケットが当たったので、国立ボリショイサーカスを観に、横浜文化体育館へ。
このチケット、応募する人も少ないのか、2枚当選後「余ったので、よろしければお使いください」と2枚ポストに投函されていた。
で、1,000円でA席、2,000円でS席に交換できるということで、座席のエリアを確認してから、思い切って二人分4,000円を追加してS席へ。
正面向きの最後列(ほぼ斜め)の指定席を渡された。
会場内は予想外に冷房が効き、トイレも入場直後、一番に入っておいた。
パイプ椅子、2時間は堪えたけど、並んでいたときにいただいた「中日新聞」と紙製うちわをお尻にすると、ちょっとクッションに。
会場内は、撮影と録音が禁止。写真だけであまり中身のなさそうなプログラムを販売しているパフォーマーと記念撮影も無理なよう。馬に乗っての記念撮影が1,000円。
演目は、パフォーマーの鍛えられた肉体による力業が多く、動物も犬、猫、熊、馬がちょっと芸を披露するだけで、子供はきっと「わけわかんない~」「退屈~」だろうな。
スタートとエンディング、ピエロによる「記念撮影」という演出なのだが、これもちょっとわかりにくい。
ピエロはピエロらしくなく、笑いもイマイチ。
来場者をピックアップして踊りを伝授し、最後には、4人による「人間ブリッジ」を成功させるところは面白かった。それで体型の同じ「パパ」を揃えたのね。
昔は「オートバイの曲乗り」があったよね。きっとそれは「木下サーカス」なのだろう。
生涯最後のサーカス見物になるだろうと思いつつ。
終演後、中華街へ。「萬珍樓点心舗」で昼食。「華正樓」の肉まんをお土産に。