今年2月に出版された文春文庫。
筆者の近田春夫さんの近影が、ずいぶん私の知っている印象と違い、下井草秀という昭和46年生まれのライターを相手に、この1冊をまとめている。
グループサウンズは、昭和41年から45年のたった5年間に、ほぼ女性のファンを生み出した社会現象だった。
バンドが結成された経緯や、音楽性の方向付け、事務所の意向、作詞家、作曲家の使い回しによる粗製濫造、そんなこんなで、ブームは失神騒ぎをピークに、あっという間に下火になる。
ワイルドワンズのチャッピーは、当時16歳だったんだ。他のメンバーは保護者状態だったんだな。
タイガースのピー(瞳みのる)が再結成のいきさつを語っているが、これは自伝とほぼ同じ。
Spotifyで、当時の曲をすぐ聴き直すことができるので、よい時代だ。