書評で取り上げられていたので、図書館で予約。
50代の独身男が、認知症の母親の介護を引き受け、進行を遅らせることができず、一人ではどうにもできなかった悔悟の念を綴った一冊。
ライター稼業、母親も大卒、亡き父親も新聞記者という知的レベルの高い一家に、認知症は予想外の破壊力で日常生活を侵害していく。
努力しても報われない介護の現実。
バイクで映画を観に、シネコンに逃げ込むことが唯一の息抜き。
母親を手にかけてしまう顛末は読み進めるのが辛くなる。
最新の認知症事情も詳しく書かれており、50代男性必読の書。