ずっと観たかった1本「シュガーマン~奇跡に愛された男」をWOWOWで。
1970年頃、アメリカ・デトロイトでデビューしたロドリゲス。
ボブ・ディランより高い評価を得ていたにも関わらず、2枚のアルバムのセールスは散々。
悲観したロドリゲスは、ステージが終わると同時に、拳銃自殺したという噂まで流れる。
でも彼は、日常に戻り、日雇いの建築現場でずっと働き、家族も増えた。
彼の音楽は、地球の裏側、南アフリカのアパルトヘイト下で、爆発的な人気を博した。
彼の真実を求めて、リサーチしていくにつれ、90年代には、ロドリゲスを南アフリカに迎えてコンサートツアーが開催され、全てソールドアウトに。
家族には、夢のような経験だったようだ。
しかし、当時は海賊版が横行し、アルバム売上は、ロドリゲスの元には入らない。
そして彼はアメリカでの日常生活に戻る。
ああ~、そんな奇跡って起こるんだ。
彼の魅力は、歌詞が秀逸なのだと。
アパルトヘイトの時代、南アフリカの白人も、あれほど抑圧され、情報が制限され、解放を待ち望んでいたのだ。
ロドリゲスに、ノーベル平和賞が送られてもいいのかもしれない。