leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

サンダードッグ

ニューヨーク同時多発テロで、ワールド・トレード・センター、タワー1(ノースタワー)78階から、盲導犬ロゼールと奇跡の生還を果たしたマイケル・ヒングソンさんの著書。
彼は、そこにあるクワンタン社大西洋支部のオフィスで、営業支部長、そしてニューヨークの管理責任者として従事していた。
彼の講演会では、ハンディキャップへの偏見解消がメインテーマで、テロ当日の詳細は会場からの質問で触れていた。
本書で、講演で生じた多くの疑問が解消された。
降り続ける判断に至る情報収集、盲導犬ロゼールの体調とパニックへの懸念、講演会に同伴していたのは、別の盲導犬アフリカだったが、盲導犬とのマッチング、老犬介護と看取り。
降りる途中の階段で、すれ違った消防士たちとロゼールのとった行動。
車イスの妻がニュースを聴きながら、どんな気持ちでマイケルとの再会を迎えたか。
何より、ハーネスをつけたときの、盲導犬のプロ意識の高さに脱帽。

サンダードッグ―9.11 78階からの奇跡の脱出劇

サンダードッグ―9.11 78階からの奇跡の脱出劇