leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

舟を編む

本屋大賞」受賞作。
三浦しをんさんの作品は、文楽義太夫修業を描く「仏果を得ず」に続き2作目。
「大渡海」という辞書完成までの、若手編集者の成長譚。
ことばの選び方が出色。
漢字も音も「これぞ日本語」「日本人でよかった」と感慨に耽ってしまいました。
「まじめ」くんと「かぐや」さん。
お互いの欠点を補いあい、そこさえ「魅力」と受け止める度量。
「大渡海」というネーミングも。
長い年数を経て物語は進み、登場人物は想像以上の成長を遂げます。
文字を愛おしむ書店員さんが、票を入れたのもうなずけます。

舟を編む

舟を編む