leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

俳句大会 

友人から、「文化センターで私が司会する俳句のイベントがあるの。金子兜太先生が選者だよ。無料だから気軽に…」と誘われ、日曜の午後、会場に潜入。

舞台を改めて見上げ、県内の俳句愛好家が一堂に会する集まりとようやく理解。

埼玉県の代表、今回の幹事の方などのご挨拶に続いて、
宇多喜代子さんの講演「俳句以前のこと」。

“自然ということばは、昭和40年代から出現し、アイヌ語にはありません。それほど最近の概念だということ”

“生活素材の変化に伴い、自然素材が化学素材へ。不自由だったが、決して不幸ではなかった”

“自分で天気予報ができるくらいの感覚を磨け”

“吟行と形式ばるのではなく、自宅から会場まで10句作っても練習になります”

“吟行はとりあえず「見ておく」。言葉を蓄えておいて、いつかまたとりだせるように”

休憩後、事前に投句された俳句の選評。
手元に配られた資料は、当日午前中に投句されたものの一覧で、事前投句は、資料代200円必要だった模様。
ごめんなさい。買ってません。。。

メモによると
「完熟の トマトが好きで 再婚す」

これが事前句の一位。表彰に登場されなかったので、作者はわからなかったのですが。
金子兜太先生は、「わけのわからなさ、言葉の偶然の出会い、結びつきが、この句の成功」とおっしゃっていました。

当日句の一位は、
「空気など 読まなくてよし 蝸牛(かたつむり)」

選者の方から、マイペースさがよろしい。とのお言葉。

表彰で、ジーンズをはいた30代らしき女性が登場されたとき、思わずうれしくなってしまいました。

最後に、現代俳句協会の幹事の方から、高齢化、会員の減少、IT化などが問題として挙げられていました。