leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

凍土の密約

凍土の密約

凍土の密約


今野敏さんの本を初めて読みました。
売れている本のようです。でも図書館。
主人公は公安。刑事とは立場が違うのですが、ある殺人事件の捜査本部に加わるよう上司から指示される。
その意図を把握できぬまま、右翼の大物や関係者にあたるうちに、次の事件が。
プーチン以降のロシアの現実と、シベリア抑留の真実という、新旧のロシア史のお勉強にもなります。
でも、北海道分割案なんてホントにあったのだろうか?
歴史は結構あっけなく事実を迎え入れるもので、朝鮮半島の分割や日本の政権交代など、当事者がまさかありえないと思えることも、実現してみると、その準備態勢ができていなかったりする。
日本の戦後の国土は、意外とイイ線(!)で国境が定められ、すべてが海で隔てられているので、隣国の政情を直視することもなく「安穏とした平和」を貪っていられる。
日米関係で日本政府が「協調的なパートナーシップ」を声高に叫べるなんて、実は戦後政治の時間の積み重ねがもたらしたものなのではないだろうか?
ロシアのことは、佐藤優さんの著書に学ぶことが多かったのですが、身近になってきたような。