leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

カムイ外伝

公式サイト
白土三平さんが40年前に書かれた原作を元に、宮藤官九郎崔洋一の共同脚本、崔洋一監督で、松山ケンイチがカムイ役、他に、小雪、小林薫、佐藤浩市伊藤英明などの配役。
部落差別の問題がどこまでリアルに描かれるのだろうと期待していたのですが、少々拍子抜け。
クドカン的な面白さも一切排除され、客席では、声を挙げるシーンが皆無。
無表情のままエンドロールを迎えた気分。
アクションシーンや松山ケンイチさんの走りっぷりは賞賛に値するのでしょうが、心は動かない。
崔監督の前作「血と骨」でも、在日の痛みが私には伝わってこなかった。
痛みの琴線が、当事者とは異なるのだろうか?
映画という一般人との痛みを共有できるメディアの好機を、もっと生かして欲しかった。
カムイの孤独が、掘り下げられていないことがいちばんなのかもしれないが。