leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

1Q84

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1


1Q84 BOOK 2

1Q84 BOOK 2


村上春樹の新作。
何も前宣伝がなく、この機会なので、できるだけ書評も観ることを避けて、まっさらな状態で、本書の世界に飛び込もうと心がけた。
その結果、二人の登場人物のストーリーが、交互に差し出され、いつシンクロするのだろうというもどかしさを抱えながら、読み進めることになる。
そして、多くの疑問を生じさせ、「自分って、教養が本当にない」と落ち込む原因に。
たった3行を読み進めるのに、固有名詞がわからない、その背景がわからない、わからないことだらけなのだ。
きっと解説のためにホームページが、すでに作られているのかもしれないが、このわからなさを読み解くのは、読者側に委ねられ、わからないままに捨て置くこともできるが、私は少しずつ解明する時機が来れば、わかればよいというスタンスかな〜? 無理にガツガツと調べるのは、消化不良になりそうだし。
1984年は、私が社会人になった年でもあり、どれだけ、時代背景が描かれているかも興味があったが、1980年代のカルト状況は捉えているかと思う。
物語の最後で、全てが終着点を迎えたわけでもなく、続編の可能性もあるらしい。
しかし、読者への「Q」(Question)として、ゆっくり考える豊穣な時間こそ、本書のもたらす恩恵なのだろう。