leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

極北クレイマー

極北クレイマー

極北クレイマー


海堂尊の新作。
北海道の財政が逼迫した地方都市の病院に勤務することになった主人公・今中。
煮ても焼いても食えない同僚に巻き込まれ、非常勤という薄給の身で、帝王切開による出産時の患者の死亡が、医療ミスなのかどうか。真相の究明に巻き込まれる。
中央官庁から来る姫宮さんは、身体もでかいが、やることもでかい。スマートに、閉塞感のあった病院経営に風穴を開ける。
はい。ここまで読んだあなた、姫宮さんは男でしょうか? 女性でしょうか?
男とお答えの方、頭がガチガチですね。
女性だから、かっこいいんじゃないですか〜!
脇役に、著者の作品の愛読者であれば、くすりと笑えるサービスが、あちこちに盛り込まれています。
印象に残ったのは、研修医後藤。彼の変化は、この本の白眉。最後は「まったく〜」だけど。
主人公今中さんは、「第2のグッチー」として、今後の著作のどこかにまた登場するのかも。
そういえば、韓国のノムヒョン大統領も、自殺してしまいましたね。
トップに君臨するには、大相撲の天皇杯を渡し忘れるような、大物でないと(?)。