leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

29歳のクリスマス

フジテレビで鎌田敏夫さん脚本の「29歳のクリスマス」が、ここ数日、再放送されていた。
ハードディスクに録って、休日に、PCの作業をしながら、一気に観た。
山口智子さん主演で、柳葉敏郎さんも出ているというくらいは知っていたが、一度もまともに観たことがなかった。
しかし、脚本としては、とても優れていたという定評があり、機会があればまとめて観たいと思っていたのだ。
29歳のついていない誕生日に始まり、30歳の誕生日に、新しい人生が始まる。
それは、女としてではなく、「人間」として自分を引き受けようとしたスタートだった。
何といっても、女友達のシングルマザーとしての決心を、「じゃ、パパ役を引き受けるよ」「ずっとそばにいるよ」と支えるのだから。
その決断の潔さは、水野真紀演ずる「ずるい女」に絡めとられるギバちゃんとの危うい三角関係を清算するだけの価値があった。
そして、昔も今も無表情な仲村トオルさん演ずる御曹司。
今「流星の絆」で、要潤さんが御曹司役を演じているが、彼の方が、おかしみ、ひ弱さ、不安げなど、御曹司の持つ悲しみが透かしてとれる。
昔は、食事時も、ケータイがなく、言葉が行きかっていた。
今は、食堂の風景も、みな、各自のケータイをみつめ、通話やメールの返信を打つ相手に遠慮しがち。
マライヤ・キャリーの主題歌も、明るくて、名曲でした。