leaf's blog

記録しておきたい文章を綴ります。

長い週末

幼馴染の母親が急逝した。
両親と3人で暮らしている彼女は、新年になり、父親が入院し、先々のことを、私とダンナに相談していた矢先に、お母様の方が「突然死」されてしまった。
夕べがお通夜、今日が告別式。私は受付のお手伝いをさせていただいた。
地元の名士の一族なので、お母様といえども、お通夜の参列者の数は私の想像以上だった。
しかしお寺の葬儀場でのこと。
参列者と遺族が言葉を交わす場面もなく、受付のあと、ご焼香を済ませ、香典返しを受け取り、帰途に着く。
「システマティック」ではあるが、何とも心の通う場面の少ない儀礼的なものとなってしまっていた。
親族が周りを固める中、私は、ずっと彼女の話し相手となるよう心がけた。
準備時間も、遺族控え室の奥で、できるだけ彼女の傍について、時折笑い声をたてながら、話し込んだ。
彼女を一人で置いておいたら、悲しみが増すばかりだったろう。
そして何より、親族からの防波堤にもなれたらと思えたので。
一応、幼稚園からのつきあいなので、自己紹介をすると、覚えていてくださる方もおいでで、「私たち二人なら怖いものなし」という空気を醸し出してもいた。
寒い中の受付は、極限の修行のようだったが、彼女の顔が見える位置だったので、見守ることができた。
しかし、これから彼女には、人一倍の苦労が予想される。がんばれ!マッチ!